栗駒山麓・標高約1100mの須川湖畔にあり、車で5分の距離に全国屈指の強酸性の秘湯「須川温泉」がある聖地級ロケーション。一方でメジロアブ・ブヨが雲のように大群で押し寄せ、ツキノワグマの生息密集地帯でもある。標高由来の極寒と山岳道路の過酷さも含め、生半可な装備での立ち入りは危険。
冬季通行止め解除は例年6月上旬頃。解除直後は残雪と夜間の氷点下に警戒が必要で、本格的な冬装備が欠かせない。
下界が猛暑でも標高1100mでは長袖が必要な涼しさ。ただしメジロアブ・ブヨの最盛期でもあり、完全防備なしでは地獄を見る。
「神の絨毯」と呼ばれる紅葉の絶景シーズンで観光客が殺到し一本道の大渋滞が発生。夜間は氷点下に達するため防寒装備必須。
11月上旬〜5月下旬は分厚い雪に閉ざされ道路自体が冬季通行止めとなり、キャンプ場も完全閉鎖。
須川湖キャンプ場は、栗駒山麓・標高約1100mという過酷な環境にありながら、車で5分の距離に全国屈指の強酸性秘湯「須川温泉」を擁する、まさに聖地級のロケーションだ。国立公園クラスの絶景と極上の秘湯という最高のリワードが待っている。
しかしその代償は大きい。夏場はメジロアブ・ブヨが雲のように押し寄せ、車のドアを開けた瞬間に車内が虫だらけになるという被害も報告されている。加えて栗駒山一帯はツキノワグマの密集地帯であり、目撃情報は日常茶飯事。完全ソロでの宿泊は極めて危険とされる。標高由来の氷点下の寒さ、絶望的な買い出し環境、過酷な山岳道路も相まって、生半可な装備での訪問は禁物だ。
絶景と秘湯という最高の報酬を求める上級者向けの聖地であり、装備と覚悟を整えられるキャンパーだけがその真価を味わえる一枚と言える。
須川湖は“秘湯の近くの高原キャンプ場”というロマンだけで計画すると、現地で設備差に戸惑いやすい。現在の観光案内では営業は概ね6月上旬〜10月下旬で、予約窓口が用意されている。直近の2026年向け案内では宿泊1,300円、小・中学生650円、未就学児無料、フリーサイトは約10サイトという小規模運用だ。高規格オートサイトではなく、電源や温水シャワーを期待するタイプではない。標高約1,000m級の湖畔では下界が真夏日でも体感が大きく変わり、逆に朝晩は夏でも防寒を無視できない。周囲の魅力はキャンプ場単体より栗駒山・須川温泉を含むエリア全体にあり、“泊まる設備”より“山岳観光のベース”として価値が高い。一方、買い出しを忘れてから戻るには距離が重く、レンタルや売店をあてにした初心者キャンプには向かない。約10サイトという規模は静けさにつながる反面、混雑日に代替区画が生まれにくい。温泉・登山・紅葉を主目的にし、食料と防寒装備を下界で完成させてから上がる使い方が最も噛み合う。
同じ秋田県南の山岳系では、とことん山キャンプ場が対照的だ。須川湖は約10サイトの小規模・季節営業で自然の濃さを優先し、とことん山は天然温泉やコテージ、ツリーハウスまで備えた通年型。山に何を求めるかで選択ははっきりする。
※専用のネット予約サイトからご予約いただけます。お問い合わせは須川湖キャンプ場管理棟(TEL.0182-47-5255、閉鎖期間は繋がりません)まで。