エメラルドの神秘湖と極上の秘湯、ヒグマの気配と共に眠る北海道野営の聖域。
雌阿寒岳の麓の原生林であり、まぎれもないヒグマのテリトリーです。食料やゴミのテント内保管は絶対厳禁で、調理後の汁ものまで含めて完全に密閉し車内に保管することが野営する者の最低限の義務です。また携帯電話は完全に圏外となるため、緊急時の連絡手段は事前に確保しておく必要があります。原生林ゆえ平坦な場所もほとんどなく、初心者や虫が苦手な方には強くおすすめできない、玄人向けの野営場です。
例年6月1日の営業開始まではクローズしており、それ以前の時期は利用できない。開設直後も標高の高さゆえに朝晩は冷え込みが厳しい。
標高が高いため8月でもフリースやダウンがないと夜は凍えるほど冷え込む。アブ・ブヨ・蚊のフルコースが最盛期を迎えるのもこの季節。
紅葉に彩られたオンネトーの美しさが際立つ季節だが、秋口には氷点下になることもあり、例年10月末でシーズンがクローズする。
営業期間外で完全に閉鎖され、積雪のため立ち入り自体が困難になる。
オンネトー国設野営場は、季節や時間帯によって湖面の色を変える神秘の湖「オンネトー」の畔にあり、朝のエメラルドグリーンの湖面に雌阿寒岳が映り込む光景は言葉を失うほどの美しさと評されています。電波が完全に届かない環境は、デジタルデトックスの極みとして玄人キャンパーから絶大な支持を得ています。
一方で、ここは紛れもなくヒグマのテリトリーであり、食料管理を一切怠ることは許されません。平坦な場所を探すのが至難の業である地形、アブ・ブヨ・蚊・巨大な蛾がそろう虫のフルコース、そして完全な電波圏外という環境は、初心者やソロキャンプに慣れていない方にとって相当なハードルとなります。
総合的には、雌阿寒岳登山者や野営玄人、秘湯マニアにとっては北海道でも屈指の聖域と言える一方、快適さや安心感を求める方、虫や熊が苦手な方には利用を強くおすすめできない、極めて上級者向けの野営場です。
フリーサイト制のため個人・少人数グループでの事前予約は受け付けておらず、受付時間も令和5年度から10時〜17時に短縮されているため、それまでに到着できるよう計画を立てる必要があります。場内には灰捨て場が用意されておらず、管理人によれば場内に複数ある野外炉に灰を捨ててよいとのことです。利用者心得には「テント内に食料がなくても、付近に人がいないとキツネがテントを荒らすことがある」と明記されており、日帰り入浴などでテントを離れる際は特に注意が必要です。荷物の搬入には管理棟に置かれた数台の一輪車を使いますが、台数が限られるため繁忙期は順番待ちになることもあります。
北海道内で「予約不要」タグを共有する施設としては、羊蹄山の裾野にある「羊蹄山自然公園真狩キャンプ場」が比較対象になります。同じ予約不要のフリーサイトでも、秘境度と快適さの振れ幅は大きく異なります。
※フリーサイトのため個人・少人数グループの事前予約は受け付けていません(先着順)。団体のみ予約可。問合せ:6〜10月は0156-28-0115(合同会社ほとり)、11〜5月は足寄町役場 0156-28-3863。