標高約700mの広大な芝生フリーサイトで、手つかずの自然と満天の星空という最高のご褒美がある一方、ツキノワグマの目撃情報が絶えないエリアのど真ん中に位置する。熊鈴・ラジオでの音出し、クマ撃退スプレーの携行が不可欠で、完全ソロでの宿泊は推奨できない。利用には事前に北秋田市への利用届の提出も必須。
営業開始は例年6月1日から。開設直後は残雪や夜間の冷え込みが残るため防寒装備を忘れずに。
標高が高いため平地より涼しいが朝晩は10度台まで冷え込むことも。熊の活動も活発になる時期で、音出しと匂い管理が最重要。
10月31日で営業終了。山の天気は変わりやすく雷雨や濃霧が発生しやすいため、天候急変への備えが必要。
11月〜5月は営業期間外で完全閉鎖。積雪により林道自体も通行困難になる。
奥森吉青少年野外活動基地親子キャンプ場は、標高約700mの森吉山麓高原に広がる、手つかずの自然と満天の星空、圧倒的な静寂を味わえる秘境の野営地だ。無料で利用できる開放的な芝生のフリーサイトは、真の野営を愛するキャンパーにとって最高のご褒美となる。
しかしここは「キャンプ場」というより「熊の生息域にお邪魔する」場所であるという認識が不可欠だ。ツキノワグマの目撃情報が絶えないエリアのど真ん中に位置し、熊鈴やラジオでの音出し、爆竹、クマ撃退スプレーの常備・携行が欠かせない。完全ソロでの宿泊は恐怖とリスクの観点から推奨できず、事前の北秋田市への利用届提出も安全管理上必須の手続きとなる。
電波もほぼ圏外、買い出しも極めて困難、風呂もない、という徹底したサバイバル環境の中で、正しく恐れて万全の対策をとれるエキスパートだけが立ち入る資格のある秘境と言える。
奥森吉の最大の特徴は、無料でありながら単なる無管理サイトではないことだ。秋田県の案内では利用期間は6月1日〜10月31日、親子キャンプ場は宿泊13:00〜翌11:00、日帰り9:00〜17:00が基本で、利用申込みが必要になる。指定管理者の案内ではコンセントを使う場合のみ1か所1泊500円。さらに、この場所では携帯電話が通じないことが公式に明記されている。つまり、到着後に家族へ連絡したり、天気を見直したり、近隣店舗を検索したりする“いつものスマホ前提”が崩れる。オートキャンプ可能な広いサイトがあり、周囲は森吉山麓の深い自然環境。無料という言葉から初心者向けと判断するより、通信がなくても食料・燃料・天候判断を完結できる人向けの場所と考えたい。逆に言えば、通知や仕事から完全に離れたい人には、この圏外環境そのものが他施設では得にくい価値になる。
同じ秋田の山間型でも、ぽよよんの森は有料で売店・シャワー・電源サイトを備え、奥森吉は無料と引き換えに通信や買い足しの余地が小さい。設備の多さではなく、「現地でどこまで自己完結できるか」で選ぶのが正解だ。
※利用には事前の利用届提出が必要です。詳しくは青少年野外活動センターまたは指定管理者のNPO法人冒険の鍵クーンへお問い合わせください。