完全予約制で、テント宿泊は当日午前中まで、バンガロー・デイキャンプは前日までの予約が必要。駐車場からサイトまでは急な坂道になっており、行きは楽でも帰りのリヤカー運搬は体力を消耗する。深い森と水辺という立地上、夏場はヤブ蚊とアブが大群で襲ってくるため虫対策が滞在の快適度を左右する。ヒグマの生息域でもあり、食料とゴミの匂い管理は徹底したい。
営業開始は例年4月1日から。深い森の中は本州の春の感覚より肌寒く、防寒対策が必要。
直射日光が遮られ夏でも涼しいのが最大の魅力だが、その分ヤブ蚊とアブが大量発生する最も虫対策が要る季節。夜は冷え込むため防寒着も忘れずに。
虫が落ち着き、森の紅葉と静けさをじっくり楽しめる過ごしやすい季節。11月末までの営業期間の中でも狙い目。
積雪期は営業を休止する季節営業型の施設(例年12月〜3月は休業)。訪問前に開設期間を必ず公式情報で確認したい。
ポロトの森キャンプ場は、アイヌ文化復興拠点「ウポポイ」のすぐ奥、ポロト湖に流れ込む川沿いの深い森に位置する、開発を最小限に抑えた隠れ家的なキャンプ場だ。巨木に囲まれた空間は神聖な雰囲気を漂わせ、直射日光が遮られるため夏でも涼しく、ハンモック泊やブッシュクラフト系のキャンパーから支持されている。周辺には良質な温泉も多く点在し、白老牛という強力なグルメの選択肢もある。
一方で、駐車場からサイトまでの急な坂道は大きな試練であり、特に荷物の多いファミリーキャンプでは帰りの運搬が体力的にかなり厳しいとの声が多い。また深い森と水辺という立地上、夏場はヤブ蚊とアブが大群で発生し、対策なしでは快適な滞在は望めない。ヒグマの生息域でもあるため、食料とゴミの管理は徹底が必要だ。
総合すると、荷物を最小限に絞ったソロキャンパーや、林間野営・自然との一体感を求める人には最高の隠れ家となる一方、荷物の多いファミリー層や虫が苦手な人にはやや厳しい環境と言える。坂道と虫という2つの試練を正しく理解し備えられれば、白老の豊かな自然と温泉を存分に楽しめるだろう。
ポロトの森キャンプ場は「完全予約制」とうたわれているが、テント泊に限っては利用当日の午前中までの予約でも受け付けてもらえる運用になっており、実質的には朝に空きを確認して飛び込める余地がある。一方でバンガロー・デイキャンプは前日までの予約締切なので、宿泊施設を使いたい場合は油断できない。また、荷物の積み下ろし時に限りサイトのすぐそばまで車を乗り入れられるが、積み下ろしが終わったら車は駐車場へ戻す運用のため、オートキャンプ感覚で車を横付けしたままにはできない点に注意したい。料金面では、宿泊者一人につき100円の宿泊税に加え、7・8月以外のバンガロー利用には暖房料として一棟360円が別途かかる。ちなみに「ポロト」はアイヌ語で「大きな沼」を意味する。
同じ白老町内で森林タイプのキャンプ場を探すと「ブウベツの森キャンプ場」が候補に挙がる。どちらも深い森に包まれた雰囲気が魅力だが、営業形態と車の使い勝手が大きく異なる。
※完全予約制です。テント宿泊は利用日当日の午前中まで、バンガロー・デイキャンプは前日までにご予約ください。ネット予約(なっぷ)のほか、電話(0144-85-2005、受付9:00〜17:00)でも受け付けています。営業期間は例年4月1日〜11月30日です。