道路の向かいは秘湯「熊の湯」。ヒグマのテリトリーにお邪魔する知床の聖地
日本屈指のヒグマ出没エリアに位置し、ヒグマが確認されると即座に野営場が閉鎖される。せっかく訪れても閉鎖中というケースが頻発するため、訪問前に必ず羅臼町へ最新の開設状況を確認したい。ゴミ・生ゴミは調理後の汁まで一欠片も残さず完全持ち帰りが絶対ルールで、食料は車内へ完全撤収すること。道路を挟んだ向かいの無料露天風呂「熊の湯」は45度を超える日もある強烈な熱さで、地元常連客の独自ルールも厳格なため敬意を持って利用したい。
開設は例年6月上旬から。知床の森は本州の春の感覚とは異なり、この時期はまだ肌寒い。
知床の森は夏でも涼しく、朝晩は冷え込むため防寒対策が必須。深い森のためアブ・蚊が多く、ヒグマの活動も活発になる季節でもある。
虫が減り、深い森の静寂をより味わいやすくなる季節。ただし9月末には営業終了となるため、訪問できる期間は限られる。
積雪期は営業を休止する季節営業型の施設。訪問前に開設期間と閉鎖状況を必ず公式情報で確認したい。
羅臼温泉野営場は、世界自然遺産・知床の深い森に抱かれ、エゾシカが当たり前のようにテントの横を歩いていくという、大自然と一体化できる稀有な野営場だ。道路を渡ってすぐの場所には全国的に有名な無料の天然露天風呂「熊の湯」があり、野趣あふれる強烈な熱さの湯に浸かる体験は、ここでしか味わえない醍醐味と言える。
一方で、この施設は日本屈指のヒグマ出没エリアに位置しており、ヒグマが確認されると即座に閉鎖される。せっかく訪れたのに閉鎖中だったというケースも報告されており、訪問前の最新情報確認は欠かせない。また平坦な場所が少なく設営にはコツが要る点、生ゴミまで完全持ち帰りが絶対ルールである点にも注意したい。
総合すると、知床の大自然と秘湯を心から楽しみたい野営派・温泉マニアには唯一無二の聖地と言える一方、ヒグマのリスクに強い不安を感じる人には正直なところ勧めにくい。ルールを守り、リスクを正しく理解できる人にとってのみ開かれた特別な場所だ。
羅臼温泉野営場の目の前にある無料露天風呂「熊の湯」は、受付や仕切りのある一般的な温泉施設とは異なり、基本的に混浴という珍しい形態で運営されている。地元有志による独自ルールが掲示されているため、初めて訪れる際はまず掲示を読んでから利用したい。またサイトは駐車場を挟んで上段・下段に分かれており、高低差のある坂を荷物を担いで運ぶ必要があるため、どちらを選んでも運搬の負担はさほど変わらないというのが実際に訪れた人たちの共通した感想のようだ。
羅臼温泉野営場と同じ「予約不要」の道内施設として、豊富町の兜沼公園キャンプ場が挙げられる。どちらもフリーサイトは予約不要・先着順だが、警戒すべきリスクの種類がまったく異なる。
※予約制度はありません(先着順)。ヒグマ出没により臨時閉鎖されることがあるため、来場前に羅臼町産業創生課(電話:0153-87-2126)で最新の開設状況を必ずご確認ください。