予約困難な桃源郷。日本一の星空と直火ジンギスカンが待つ丘
予約開始日の朝、わずか数分で1ヶ月分が埋まるほどの超激戦区であり、来場できること自体が幸運と言えるレベル。加えて、名物のジンギスカンを焼いている最中はカラスやトンビが本気で肉を狙ってくるため目を離せない。羊の放牧環境ゆえハエの発生もあり、夜間の星空観測時は夏でも冷え込むため防寒着が必須となる。
開業直後の時期は朝晩の冷え込みがまだ強く、富良野盆地特有の寒暖差が大きい。星空観測には防寒着が欠かせない。
日中は盆地特有の強い暑さになる一方、夜は急激に冷え込み、星空観測には夏でも長袖の上着が必須。羊のいる環境ゆえハエも発生しやすい季節。
虫の活動が落ち着き、澄んだ空気の下で星空と雲海の絶景を楽しめる好シーズン。ただし朝晩の冷え込みは夏以上に厳しくなる。
例年4月末から10月上旬までの営業期間で、積雪期の冬キャンプは想定されていない。冬季は休業とみて計画する必要がある。
総評として、中富良野町・富良野岳の山麓に位置する星に手のとどく丘キャンプ場は、「日本一」とも評される満天の星空と、各サイト常設の直火炉で味わう名物ジンギスカンが組み合わさった、北海道キャンプの理想形とも言える施設だ。ファミリーからカップルまで幅広く支持され、総合評価はSSSランクに達する。
一方で、当初「行けば楽しめる絶景キャンプ場」というイメージを持つ人にとって最大の壁となるのが予約そのものだ。予約開始日の朝、わずか数分で1ヶ月分の枠が埋まるほどの激戦区であり、来場できること自体がある種のステータスになっている。この点を軽視して計画すると、そもそも予約が取れずに終わる可能性が高い。
また、羊の放牧という牧歌的な魅力の裏側で、ジンギスカンを焼く際にはカラスやトンビが本気で肉を狙ってくる点、羊由来のハエが発生する点は、事前に知っておくべき現実的な注意点だ。星空・グルメ・動物とのふれあいという圧倒的な魅力と、予約困難・野鳥対策という現実的なハードルを踏まえた上で臨みたいキャンプ場である。
予約の裏側を辿ると、電話予約は例年4月15日から始まり、開始直後の数分〜数時間で年間の空きの多くが埋まってしまう年もあるという。受付開始と同時に数千件規模の問い合わせが殺到し、電話回線自体がパンク状態になることも珍しくないとの報告がある。電話が繋がらない場合に備え、公式サイトのWEB予約フォーム(Reserva)からの申込も並行して試すキャンパーが多いようだ。もう一つ見落とされがちなのが、名物のジンギスカンは併設レストランでチェックイン時に予約する方式だという点だ。繁忙期にはレストラン前に行列ができ、順番待ちが数時間に及ぶこともあるという。羊は毎朝5〜6時台から放牧場に出され、サイトのすぐそばまで歩いてくるため、朝の身支度中に遭遇することも多いようだ。
北海道内で「絶景」タグを持つ車乗り入れ可能なキャンプ場としては、士幌高原ヌプカの里(本サイトFIELD REPORT No.56)も比較対象になる。どちらも星空とパノラマが魅力だが、予約のハードルは対照的だ。
※予約は公式サイトの予約フォームから。予約開始直後に埋まる激戦区のため早めの行動が必須です。ジンギスカン利用は16時までのチェックインが条件となります。