← TOPへ戻る 北海道 予約不要 温泉近く ソロ向け 道東・上士幌町 FIELD REPORT No.070

国設ぬかびら野営場

源泉掛け流し温泉街を徒歩圏に置く、深い森の野営場。虫地獄を制した者だけが辿り着く聖地。

人気レベル SSS
⚠ 事前に知っておきたいポイント

徒歩圏の源泉掛け流し温泉街が最大の魅力だが、最大の警戒点は「アブ地獄」。7〜8月はアブ・ブヨ・巨大なヤブ蚊が大量発生し、車のドアを開けた瞬間にパニックになるレベル。加えて大雪山国立公園のヒグマの絶対的テリトリーであり、平坦な設営地も激しい争奪戦になる。

アブ地獄 ヒグマ絶対的テリトリー 平坦地は争奪戦
02

現地でわかった!9つのリアル事情

料金相場格安
  • 大人600円程度と、この温泉環境を思えば破格の安さ
  • 係員が朝・夕に利用料金を回収に来る昔ながらのスタイル
ゴミ処理要持ち帰り
  • 基本は完全持ち帰り制(運用が変わっている可能性もあるため現地掲示を確認)
  • ヒグマ・キツネ対策として生ゴミの管理は特に徹底すること
設営広さ争奪戦・木の根注意
  • 巨大なエゾマツやミズナラに覆われた本物の野営感あふれる林間サイト
  • 平坦な場所は競争率が激しく、出遅れると斜面や木の根の上しか残らない
トイレの質簡易水準
  • 水洗トイレはあるが森の公衆トイレレベルで、夜間は虫が集まりやすい
  • 高規格を求める人にはやや厳しい水準
虫の警戒度殺人的レベル
  • 7〜8月はアブ、ブヨ、巨大なヤブ蚊が大量発生し、夏の防虫対策は死活問題
  • ディート配合の強力な虫除けとメッシュタープの完全武装が必須
お風呂の有無至高の温泉天国
  • 徒歩圏に「ぬかびら源泉郷」が広がり、源泉掛け流し100%の名湯を何軒もハシゴできる
  • このキャンプ場最大の存在意義と言える設備
買い出し難易度要事前調達
  • ぬかびら源泉郷にスーパーはない。上士幌町中心部(車で約30分)で完璧に済ませておくこと
電波状況概ね良好
  • 温泉街に近いため主要キャリアの電波は概ね良好。森の奥深くは微弱になる
アプローチ事情良好
  • 帯広市街から車で約1時間、国道273号線沿いでアクセスは良好
03

シーズン・気候のリアル事情

SPRING

開設期間は例年6月25日からのため、春はまだ営業前。残雪が残ることもあり、この時期の利用は想定されていない。

SUMMER

標高が高く深い森に覆われ日中は涼しいが、アブ地獄が最盛期を迎える最大の警戒シーズン。お盆休みは平坦地の争奪戦も激化する。

AUTUMN

例年10月13日ごろで営業終了。巨木の森が紅葉に染まる美しい季節だが、閉場間際は朝晩の冷え込みが夏場よりさらに強まる。

WINTER

営業期間外のため完全閉鎖。10月中旬〜翌6月下旬は利用できない。

04

総合分析レポート

国設ぬかびら野営場は、大雪山国立公園の東の玄関口、糠平湖のほとりに広がる深い森の野営場だ。人工物が一切見えない本物の野営感を味わいながら、徒歩圏には全国の温泉マニアが憧れる源泉掛け流し100%の「ぬかびら源泉郷」が広がるという、格安で北海道キャンプの到達点を味わえる稀有な立地である。

しかしその代償として、夏場のアブ・ブヨ・巨大ヤブ蚊の猛攻は「殺人的」とまで評されるレベルで、完全武装なしでは自然に敗北する。ヒグマの絶対的テリトリーでもあり、出没による閉鎖リスクも常にある。加えて平坦な設営地は競争率が激しく、出遅れると一晩中ずり落ちながら寝る羽目になることも珍しくない。

総合すると、温泉マニアや野営派、旅するソロキャンパーにとってはSSSランクの至高の聖地だが、虫嫌い・高規格志向・寒がりな人にとっては評価がDランクまで落ちるとの声もある。ヒグマのプレッシャーと殺人的な虫の猛攻を乗り越えた者だけが、この森の恵みを心ゆくまで味わえる。

05

編集部が現地で気づいたこと

意外と知られていないのが、管理棟脇に置かれた「貯金箱」の存在だ。この野営場は係員が朝・夕にしか料金徴収に回らないため、夜遅くに到着して朝早く撤収する利用者は、この貯金箱に料金を入れて済ませる昔ながらの運用になっている。また場内の「砲台型」テント床は5m四方ほどの広さしかなく、ソロやデュオ向けのサイズ。2ルームなど大型のファミリーテントは床からはみ出すため、実質的に奥の芝生広場一択となる点は現地で初めて気づく人が多い。糠平湖では水位が下がると姿を現す「幻の橋」タウシュベツ川橋梁も車で行ける距離にあり、温泉と橋巡りを組み合わせる旅人も少なくない。なお入口の管理棟横にはリヤカーが常備されており、駐車場から林間サイトまでの荷物運びに活用できる点も、現地に着いてから初めて知る利用者が多い設備だ。

06

近隣の似たタイプのキャンプ場と比べると

予約不要で気軽に泊まれる点は共通するが、有料か無料か、そして虫・ヒグマのリスクの重さが対照的な2施設だ。

本別公園 静山キャンプ村(本別町)無料・キツネ警戒
  • 完全無料・ゴミも施設側が回収してくれるため、初心者やファミリーには圧倒的にハードルが低い
  • 徒歩圏に源泉掛け流し温泉はなく、入浴は車で数分の町内施設利用が前提になる
  • アブ地獄・ヒグマ級の警戒は不要な代わり、キタキツネ・カラスの食材強奪はこちらの方が頻発
07

快適に過ごすための必読アドバイス

08

現場のリアル事情まとめ

09

独自集計データ:現地お役立ち指数

夏の暑さ・強風の対策必要度低
週末の混雑・場所取りの激しさ高
お風呂(シャワー)の使いやすさ・快適度極高
虫の気になり度極高
道中の運転のしやすさ(悪路の心配なし)高
10

地図

施設公式サイトで空き状況・予約を確認する

※予約不要です。係員が朝・夕に利用料金を回収に来ますので、その際にお支払いください。開設期間は例年6月25日〜10月13日ごろ。問い合わせは上士幌町観光協会(01564-4-2224)まで。