太平洋を独り占めする高台のフリーサイト。格安&お風呂完備の裏に、強風と水場の遠さという現実が待つ。
大船渡湾入口の尾崎岬、遮るもののない高台に位置するため、突風でテントやタープが倒壊するリスクが常にある。サイト内に水場がなく(または遠く)、荷物の搬入も駐車場からのリアカー運搬が基本。海が見える平坦なベストポジションは早い者勝ちなので、到着時間の見極めが快適さを左右する。
2,500本の椿が見頃を迎える時期だが、高台ゆえの海風はまだ冷たい。ベストポジションを狙うなら比較的空いているこの時期が狙い目。
海風が抜けるため蒸し暑さは和らぐが、その分突風のリスクが高まる季節。虫(ヤブ蚊・磯ブヨ)の対策も忘れずに。フルシーズン営業なのでバーベキューも盛況。
気候が安定し、周辺では魚やキノコなど海山の恵みが楽しめる季節。台風接近時は強風リスクが一段と高まるため天候情報のチェックが必須。
通年営業・年中無休が大きな強み。ただし高台の冷え込みと路面凍結には注意。強風対策をした上での冬キャンプに向く上級者向けシーズン。
フレアイランド尾崎岬は、大船渡湾入口の高台から太平洋を一望できるロケーションが最大の魅力。テント1張1,000円からという格安料金でありながら、管理事務所内に浴室・シャワーを備えるという高規格ぶりで、コストパフォーマンスは抜群と言える。
一方で、遮るもののない高台という立地は諸刃の剣でもある。突風によるテントやタープの倒壊リスクは通年でつきまとい、30cm以上の鍛造ペグや強固なガイロープなど、相応の装備が求められる。またサイト内に水場がない(または遠い)ため、大容量のウォータージャグを持参しないと調理や手洗いのたびに長距離を往復することになる。
荷物は駐車場からのリアカー運搬が基本となるため、軽量化・コンパクト化も快適さを左右するポイント。「絶景と格安価格」という魅力と、「強風・水場の遠さ・場所取り競争」という3つのハードルを天秤にかけ、装備と心構えを整えて臨みたいキャンプ場だ。
フレアイランド尾崎岬は、テントを張るだけの施設ではない。敷地内には和風コテージや山小屋風バンガローも併設されており、強風の予報が出た日は無理にテントを張らず宿泊施設に切り替えるという、他のフリーサイトにはない「逃げ道」が実際に取れる。また、岬全体を巡る約4kmの一周道路が整備されており、車で走るだけで対岸の碁石海岸や、波に削られた奇岩「穴通磯(あなとおしいそ)」を望むビュースポットを次々と通過できるのも見逃せないポイントだ。さらにトイレ・客室・スロープが車椅子対応のバリアフリー仕様になっている点は公式サイトにも明記されており、三陸エリアのキャンプ場としては珍しく、高齢者や車椅子利用者を含むグループにも選ばれやすい理由になっている。
尾崎岬から車で南へ30分ほどの碁石海岸にも、同じ大船渡市が管理する海沿い・フリーサイト系のキャンプ場「碁石海岸キャンプ場」がある。どちらも太平洋を望む三陸復興国立公園エリアだが、「風」と「入浴」の条件がはっきり異なるため、その日の目的で選び分けたい。
※こちらは大船渡市公式の施設案内ページです。ネット予約は不可のため、フレアイランド尾崎岬管理事務所(0192-27-4478/受付時間:6〜10月7:00〜19:00、11〜5月9:00〜17:00)へお電話でお申し込みください。